大学との共同研究結果を通じて得られた情報を公開いたします

1.低レイノルズ数におけるノズル流量関係の研究
概要 差圧式の流量計測では、その流量係数はRe数に依存することが知られています。
多くの場合、使用出来るRe数範囲は104~106程度の範囲となっています。
差圧式流量計の寸法と適用流速を適宜に定めることにより、複数のノズルを使用して、広範囲での流量計測を可能としています。
(この場合、差圧を計測する範囲を共通にして、装置のコストパフォーマンスを高めています。)
但し、風量が小さくなると必然的に形状寸法も小さくなり、製作上の寸法精度を維持することは困難になります。
研究内容 本研究では、寸法の異なる複数のノズルを共通の差圧範囲で使用したとき、小流量でのノズル流量係数の変化がどのようになるのか明らかにし、低レイノルズ数におけるノズル流量係数の決定を行いました。
研究成果 マイクロファン等の微小風量領域において、ノズルを使用した流量計測が可能になりました。
これに伴い、弊社製品の微少風量測定装置を一新し、F401-400/1000Lを商品化しました。
参考論文 法政大学 小山 佳吾氏
2021-03-24 スモールファンの性能・騒音測定に用いるマルチオリフィス式PQテスターおよび音響プレナムの性能評価

2.マルチノズル流量測定法にかわる安価なマルチオリフィス流量計測の開発
概要 差圧式の流量計測の代表格となるマルチノズル式流量測定法では、高価な機械加工式のノズルを使用します。
その結果、風量測定装置本体の価格が高価になり、普及の妨げになっています。
研究内容 本研究では、ノズルの代わりに、平板に孔加工したマルチオリフィスを使用することによる性能評価を行いました。
研究成果 本研究の成果をもとに、再現性を重視した上で、精度をある程度犠牲にした流量計測システムの製品化を計画中です。
参考論文 法政大学 小山 佳吾氏
2021-03-24 スモールファンの性能・騒音測定に用いるマルチオリフィス式PQテスターおよび音響プレナムの性能評価

3.音響パワー計測に使用する騒音プレナムの高圧化手法の開発
概要 近年、微少ファンの発生圧力が高圧化し、ISO10302での音響パワ-計測範囲上限750Paを超える計測が必要となっています。
その結果、騒音計測用プレナムの耐圧、安全性が問題視されるようになりました。
研究内容 本研究では、プレナムの表面をパンチングメタルにより強化することにより計測に支障なく音響パワー計測を可能にしました。
研究成果 本研究の成果をもとに、騒音測定プレナム F-4115に高圧対応オプションを追加しました。
参考論文 法政大学 河原一仁氏
2019-03-31 スモールファン騒音測定規格ISO10302シリーズの技術的改善

4.簡易音響パワー計測 マイクロホントラバーサ
概要 ISO 10302による小型ファンの音響パワー計測では、直径2m以上の半球場に10点の騒音計測マイクロホンを設置する必要があります。
その結果、計測に使用する機器が高価になり、音響パワー計測が困難になっています。
研究内容 本研究では、デルタ型簡易トラバーサを開発し、1本のマイクロホンでの音響パワー計測を可能としました。
研究成果 本研究の成果をもとに、マイクロファンの音響パワー計測を安価に提供できるシステムの製品化を計画中です。
将来計画 デルタ型の3本吊りトラバースを4点吊り装置にバージョンアップし、計測範囲の自由度を増やす開発を進めます。
参考論文 法政大学 河原一仁氏
2019-03-31 スモールファン騒音測定規格ISO10302シリーズの技術的改善